我加家が生まれたのは2009年になります。最初はたった数人のご入居者様で始めたこの施設は、おかげさまで常時20名以上の高齢者様にご利用いただけるまで成長しました。

「出会った時から家族」そういう思いで始めたこの施設は、たくさんのご入居者様の生活と旅立ちをサポートしてきました。たった一週間の余命と言われながら最期の時を自分らしく生きたいとご入居される方、ご伴侶を亡くされて一人暮らしに不安を覚えご入居される方、ご入居される皆様はそれぞれご自身の人生を背負っています。私達に出来ることは、人生の最期までを一緒に笑い安心して過ごしていけるような関係を築きあげることです。

私達が一番うれしいことは、ご入居者様の笑顔を見たときです。お引越しという環境の変化に緊張されている皆様が、ホッとした笑顔で心を開いていろいろなお話をいただけるとき「我加家をやってきて良かった」と、心からそう思います。激動の人生を過ごされたご入居者様の言動は、時に私達へ感動をくださり、時に笑顔をもたらしてくれます。ご入居者様の生活をお手伝いしている私達ですが、日々その人生に触れ、交わす会話から「勉強させられている」そんな風に感じることさえあります。そして、ご入居者様が旅立たれるとき「頑張ったね、もう自由に歩くことができるんだよ」「向こうに行って奥様とまた仲良くしてね」そう笑顔で見送ることができるその日まで、全力で介護をしていきます。

我加家のご入居者様、ひなたのご利用者様、そして当職員のスタッフ達は、みんな「出会った時から家族」です。家族の温もりのある生活の中で最期の時が少しでも幸せになるよう願っています。 これまで出会ったたくさんのご入居者様からいただいた「ありがとう」を、次のご入居者様に渡せるよう私達はこれからも家族でありつづけたいと考えています。

－  代表取締役  宮本  喜代子  －